環境・ライフラインカンパニー

更新日:2021年8月31日

多様な高付加価値製品で、
インフラ課題を解決し、
社会基盤を支える

日本国内で有数のシェアを誇る給排水管や建設部材の生産・販売を基盤事業とするカンパニーです。人手不足やインフラ老朽化、気候変動など、深刻化・複雑化しながら増大する社会課題の解決に貢献する製品の拡販と市場創出に努めています。

平居 義幸 環境・ライフラインカンパニー プレジデント

社会課題解決のプロフェッショナル集団へ

われわれの製品で防災・減災につながった例はたくさんあります。社会が抱えるさまざまな課題を、高いレベルで解決する製品開発と提案できる人材育成を進め、社会貢献の量と質を高めます。

住宅用給排水システム

クウチョウハイパーCH

耐震型高性能ポリエチレン管

エスロンRCP

管路更生工法(SPR工法)

医療機器向けプラスチックシート

高機能樹脂畳(MIGUSA)

SEW

環境・ライフラインカンパニーのこれまでの歩み

「加工」の歩み

1952年に日本で初めて硬質塩化ビニル管「エスロンパイプ」の製造を開始、その後塩ビ管継手の射出成型加工技術を確立したことで、給排水管「エスロンパイプ」の爆発的普及を後押しし、当社は市場で確固たる地位を確立しました。1970年代後半からは、省資源化・高機能化のニーズを見据え、新素材・新技術を使った新しい用途を切り開く管工機材製品を次々に発売し、今日までに水道・下水・住宅・建築・農業・電力・通信・ガス・プラントなど幅広い分野において、金属管・コンクリート管の代替を進め、軽量化・易施工化に貢献してきました。
また、1974年に開発した合成木材FFUは、国内外の鉄道のまくらぎやトンネル掘削などへ用途展開し、環境負荷低減ニーズ増大により需要が拡大しています。
今後も、社会課題の解決に資する製品を継続的に創出し、レジリエントな社会基盤の維持に貢献していきます。

「先取り変革」の歩み

都市部などの下水管の老朽化問題に対し、1986年、東京都下水道サービス株式会社、足立建設工業株式会社と共同で管路更生工法「SPR工法」を開発、道路を掘り返すことなく、大幅な工期短縮と土砂などの産業廃棄物の大幅削減を実現しました。1995年には、阪神淡路大震災での水道管被害を見て、日本初の水道配水用ポリエチレン管「エスロハイパー」を早期に開発、その後、立て続けに発生した大きな地震に対し、耐震性が実証されたことで、2004年、厚生労働省「水道ビジョン」、2005年、日本水道協会「水道事業ガイドライン」において耐震管材に規定されました。現在では、耐久性・耐腐食性・軽量化から建築建物分野での採用が拡大しています。海外においては、1990年に米国のプラスチックシートメーカーであるKleerdex社(現在のSEKISUI KYDEX社)を買収し、航空機・車輌用内装材における事業基盤を確立した後、外装材へと領域拡大し、現在は医療機器向け等、さまざまな用途展開を推進しています。

環境・ライフラインカンパニーの今後の中長期戦略

重点拡大製品の拡販

当社技術を結集した重点拡大製品により、深刻化・複雑化し増大する社会課題(人手不足・インフラ老朽化・気候変動)の解決に貢献します。

海外事業の拡大

事業・製品の多様化を図るとともに、高付加価値製品を中心に、国内の成功モデルを展開し、新規顧客の獲得、エリアの拡大・深耕を図ります。FFU製まくらぎ欧州工場の2022年度の生産開始に向けた準備を着実に進めていきます。

海外地域別売上高

営業革新

今後のニューノーマルに対応すべく、Webセミナーによる製品認知度向上に加え、千葉ソリューションセンター(2021年7月稼働)を活用し、実環境に近い形での評価試験状況をオンライン提供する等、リアルとバーチャルとを融合し、新規顧客発掘から採用までの新たな成功モデルを確立していきます。

戦略3分野別の成長戦略

配管・インフラ分野

住宅やビルなど建築物向けの給排水管や空調配管から工場向けのバルブや高機能管、上下水道・農業・電力・通信・ガスなどの社会インフラ向けの、易施工・工期短縮に資する配管資材や、インフラ老朽化対策に資する管路更生資材を提供しています。従来の耐震性や耐腐食性に加え、耐圧・高排水などの機能を強化し、金属代替を加速・推進します。

製品例

SPR-NX 工法

高耐食・耐薬品性能のプラント製品

建築・住環境分野

ユニットバス、樹脂畳などの内装向け資材や、雨とい・たてとい、エクステリアなど外装向け資材を提供しています。集中豪雨などの災害激甚化対応製品(大型高排水システム)や介護・自立支援設備(wells)、高機能樹脂畳(MIGUSA)など重点拡大製品の拡販に注力します。

製品例

大型高排水システム

wells

機能材料分野

合成木材FFU製まくらぎや防音材料、内装材向け成形用プラスチックシート、液体輸送用容器を提供しています。当分野は海外展開を含め、市場の伸長余地は大きく、航空機・鉄道・医療向け高付加価値製品の他用途展開を加速していきます。

製品例

航空機向け内装プラスチックシート

FFU製まくらぎ 欧州工場

業績推移

2020年度実績

2020年度は、国内工事遅延・海外ロックダウンなどのコロナウイルスの影響による「数量・構成」減を、固定費削減や原価低減でカバーすべく取り組みましたが、2014年度以来の減益となりました。収益体質を強化し、早期回復を図るべく、業務効率化や事業譲渡による構造改革を推進しました。

営業利益増減要因分析

2021年度について

2021年度は、上期はまだコロナウイルスの影響が残りますが、先行する原材料高騰に対し、着実に価格転嫁を進めていくとともに、重点拡大製品・新製品の拡販と海外事業の拡大に注力します。加えて、生産再編を含めたさらなる構造改革、生産の自動化投資、DX による業務効率化を通じ、ROIC向上を図るとともに、2019年度並みの利益水準を目指します。

社会の変化を捉える(環境・ライフラインカンパニーのサステナビリティ)

強靭なインフラ整備

管路更生工法「SPR 工法」

既設管の内側に施工。道路を掘り返さずに老朽化した下水道をリニューアルできるため、少人数かつ短工期で施工でき、天候に左右されず、工事中の騒音も抑えることが可能です。また、廃棄物の大幅な削減も実現します。

強化プラスチック複合管「エスロンRCP」

高い耐久性・耐震性を備え、水密性・水理性にも優れた強化プラスチック複合管。荷重に対する強度が高く、国内の主要空港でも雨水排水管として活躍しています。
管内に雨水を貯留することが可能で、まちや建物の集中豪雨対策にも貢献します。

高落差処理システム「エスロンドロップシャフト」

ドロップシャフトは、1994年から(財)下水道新技術推進機構(現 (公財)日本下水道新技術機構)と共同研究を行い、開発した下水・雨水の高落差処理システムです。耐久性はもちろん維持管理環境・経済性等に、より高いパフォーマンスが期待できます。また、雨水用途においては、高い流下や空気連行の低減という特徴が発揮され、集中豪雨対策にも貢献します。

気候変動

建物用耐火性硬質塩ビ管・継手「エスロン耐火VPパイプ」

ポリ塩化ビニル層と、高温になると大きく膨張し断熱・耐火層を形成する特殊配合の中間層からなる、業界初の耐火性プラスチック管。別途耐火被覆処理が不要なため、人手不足対策となる易施工化に貢献します。

鉄道向け合成まくらぎ(FFU)

耐水性・耐久性に優れた樹脂製まくらぎ。防腐剤不要で環境負荷低減に貢献します。需要が旺盛な欧州で生産拠点の設立を計画し、さらなる拡大を図ります。

給水用ポリエチレン管「エスロハイパー」

優れた柔軟性と強靭な接合部分で、地震や地盤沈下による破損、漏水を防ぎ、安全な水を供給します。
軽量で省施工、耐腐食。

健康・福祉

wells 大型ユニットバス

人間工学に基づき開発された断熱性・耐震性の高いユニットバス設備。
自立支援から重度化対応まで介護負担を軽減します。浴室内部からのセットが可能で、短工期での組み立て、メンテナンスの容易さに加え、時間の経過とともに変化する身体特性の変化にも対応できます。

環境・ライフラインカンパニーのサステナビリティ貢献製品売上高推移