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積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸 修史)の100%子会社である積水化学北海道株式会社(以下、積水化学北海道)は、既存住宅を高齢者や障がい者など介護が必要な方々および介護者の方々が暮らしやすく、使いやすい住環境に改修する「ユニバーサルデザイン(UD)リフォーム・リノベーション事業」を10月1日(水)より開始します。
新設したラボ型拠点「UD体感施設」において、要介護者やその介護者、医療・福祉関係者などと一緒に住宅設備の配置やUD新商品などを考えるとともに、福祉学に造詣の深い北翔大学と連携することで、学術的知見に裏打ちされたUD住環境をご提案し、施工まで行います。
1.市場および背景
札幌市の高齢者人口は40万人を超え、今後もさらなる増加が見込まれています(図1)。また、高齢者の40%近くが現在の住まいでの介護を望んでいるとされており(図2)、高齢者向け住宅改修の需要の高まりが予想されます。積水化学北海道は、環境・ライフラインカンパニーのグループ会社として、創業以来、寒冷地特有の環境を考慮した製品の開発・製造・販売を手掛けてきました。さらに現在は、マンション共用部の配管診断や更新、専有部のリノベーションまでを包括的に手掛けるバリューチェーン(VC)ビジネスを展開しており、今後は需要拡大が見込まれる高齢者向け住宅の改修にも乗り出します。
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(図1)札幌市の高齢者人口(65歳以上)の推移(「日本の地域別将来推計人口」国立社会保障・人口問題研究所平成25年3月推計をもとに積水化学工業にて推計) |
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(図2)65歳以上が介護を受けたい場所(内閣府「平成22年度介護保険制度に関する世論調査」より作成) |
2.ユニバーサルデザインリフォーム・リノベーション事業について
高齢者や要介護者など向けの住宅改修においては、個々人の要介護度や身体状況に合わせて廊下幅や手すり位置などをカスタマイズする必要があります。多様な顧客ニーズに応えるには、改修前に実設備の使い勝手を確認することが重要であり、なおかつ体の動きに精通した医療・福祉分野の知識やノウハウも求められます。本事業では、住居の一部を変更するだけの小規模のリフォーム(トイレ改修、手すり設置など)から、全面的な間取りの変更を伴うリノベーションまで、企画・提案から工事に至る業務を手掛けます。
①産学連携により建築分野と医療・福祉分野を融合
「高齢社会の『まち・すまい・もの』づくり」を専門とする北翔大学大学院人間福祉学研究室の佐藤克之教授との連携により、当社が蓄積してきた建築分野における技術・ノウハウと、同教授が保有する医療・福祉分野における知見との融合を図ります。使いやすさや暮らしやすさといった人の感覚がもたらすあいまいで数値化が難しい情報を集約・体系化し、学術的な分析を行うことで、新商品開発のスピードアップを目指します。
②ラボ型拠点「UD体感施設」を開設
お客様に介護用設備の使い勝手を体感していただきながら、住宅改修計画を立案します。また、佐藤教授との共同企画によるセミナーのほか、産学官関係者、医療・福祉関係者、一般の方々にも勉強会などに利用していただくことで、立場の異なる様々な方が集い、より良いUDを語り合い、そこで生まれたアイデアが新商品の研究・開発につながるようなラボ型の拠点になることを目指します。
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3.事業展開
札幌市を中心とするエリアにおいて、戸建住宅やマンション専有部を対象に、2016年度に売上高3億5,000万円を目指します。今後は、マンション共用部、公営住宅などのUDフォーム・リノベーション、非住宅分野のUDコンバージョン※にも事業を展開する予定です。
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建築分野におけるコンバージョンとは建物の用途を変更すること。非住宅分野のUDコンバージョンとしては、空店舗の高齢者施設への用途変更などを想定しています |
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<ご参考>
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積水化学北海道株式会社の概要 |
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所 在 地 |
:北海道岩見沢市東町234番地 |
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設 立 |
:1963年10月1日 |
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資 本 金 |
:2億円 |
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代 表 者 |
:小竹 春彦 |
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事業内容 |
:各種プラスチック製品の開発・製造・販売 |
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社 員 数 |
:77名(2014年4月1日現在) |
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W E B |
以上