積水化学グループの新中期経営計画「SHIFT 2019 -Fusion-」について

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2020年代の業容倍増目標に向けた第一歩。成長の質をSHIFT(シフト)させる

「新次元の成長」に向け、量的成長(未来への成長投資)と質的転換(たゆまぬ構造改革)を図る
・戦略投資2,000億円(内M&A投資1,300億円)、環境貢献投資120億円
・継続的な収益性改善と有望分野への資源配分で営業利益率10%以上を目指す



技術・機会・リソースの「融合」により、成長を加速

E/S/G視点での事業と一体となったCSR経営を推進



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PDF 新中期経営計画SHIFT 2019 -Fusion-資料 (1,934KB)



  積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下 貞二)では、積水化学グループ全社を対象とする2017~2019年度(2017年4月~2020年3月)の中期経営計画SHIFT 2019 -Fusion-を策定しました。

1.新中計の位置付け

  積水化学グループは、前中期経営計画SHINKA!-Advance 2016において、引き続きSHINKAをキーワードに、事業の一層の進化・深化・新化を図ってきました。
  今後想定される不透明・不確実な事業環境の中でも事業機会を捉えるとともに、「融合」による社内外の連携強化により「新次元の成長」に向けてSHIFTするべく、新中計の名称をSHIFT 2019 -Fusion-としました。
  当社グループは、100年経っても存在感のある企業グループであり続けるため、グループビジョンに掲げる「住・社会のインフラ創造」と「ケミカルソリューション」を両輪に、2020年代には現在の売上高・営業利益の水準を倍増させたいと考えています。
  この度策定した新中計は、このような長期を見据えた取り組みの第一歩として位置付けています。


2.全体概要

1)基本戦略

  SHIFTには、業績規模および企業姿勢において、成長の質を変えるという意味を込め、それぞれの文字が次のように取り組んでいく基本戦略を表します。


S

(Sustainable)

:ESG視点で持続可能な経営基盤構築

H

(Human resources)

:事業を支える多様な従業員が活躍

I

(Innovation)

:際立つ技術と品質を有する新製品・新事業創出

F

(Frontier)

:新分野・新エリア・新用途を開拓

T

(Transformation)

:収益力強化を推し進め、強靭な事業構造を構築


  「新次元の成長」の大前提となる経営基盤の強化に取り組むとともに、「イノベーション」「フロンティア開拓」「収益力強化」の3つの取り組みを加速させます。技術や事業機会、人材、その他のリソースを3カンパニーの枠を超え社内外で融合(Fusion)させることで、新たな価値を生み出し、成長の加速を図っていきます。


2)数値目標(連結ベース) 

数値目標(連結ベース)


3.中期戦略の全体像

  当社が2009年に策定したグループビジョンを踏まえ、新たな事業の枠組みを設定しました。「イノベーション」「フロンティア開拓」「収益力強化」の3つの取り組みで、未来への成長投資とたゆまぬ構造改革を推し進め、競争優位性と市場開拓可能性の高い「スター事業」の拡大を目指していきます。
  2019年度には、住宅、住社会インフラ材料、モビリティ材料、エレクトロニクス材料、ライフサイエンス材料・システムの5つの成長領域で、10を超えるスター事業の形成を目指します。


中期戦略の全体像


4.融合(Fusion)による成長の加速

  前中期において、新規の開発などを中心とした育成・創造テーマについて取り組んできた“協創”の取り組みを一段進化させ、既存事業も対象に技術、事業機会、経営資源を「融合」し、社内外の連携を強化することで成長の加速を図ります。全社の売上高増分目標である約1,300億円の内、この「融合」による取り組みで500億円を創出します。
  例えば、環境・ライフラインカンパニーが手がける成形用プラスチックシートの技術と、高機能プラスチックスカンパニーのフォームの技術を融合し、高性能な内装材の航空機メーカーへの採用を目指します。


5.新中計における投資の考え方

  「新次元の成長」に向け、新中期の期間に獲得するキャッシュに加えて機動的な資金調達も行い、3,000億円(前中期は1,800億円)を投資に活用します。前中期比でほぼ倍増となる2,000億円を戦略投資として活用し、この内の1,300億円を M&A投資枠として設定。技術やノウハウ、グローバルでの販路獲得などに積極的に活用していきます。
  また、環境投資枠を120億円設定し、温暖化対策や省エネにつなげていきます。


新中計における投資の考え方


6.事業目標(売上高、営業利益のカンパニー別内訳)

事業目標(売上高、営業利益のカンパニー別内訳)


7.CSR経営のさらなる強化について

  積水化学グループの持続的成長を図っていくうえで、成長の基盤となるCSR経営の強化を図ります。
社会的要請の変化などを踏まえ、E(環境)/S(社会)/G(ガバナンス)視点でCSRを見つめ直し、事業と一体となった取り組みを推進するため、当社グループのCSR概念図を改訂しました。
  コーポレートガバナンスを基盤に、3つの「社会への約束」を通じて事業プロセスにおける社会への責任を果たすとともに、「3つの”際立ち”」で事業を通じた社会課題解決に貢献することを目指します。また、企業価値向上に向けてステークホルダーとの関わりを強化し、建設的な対話を推進していきます。


CSR経営のさらなる強化について


以 上