積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下 貞二、以下、当社)の環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:久保 肇)は、中国における水インフラ事業の構造改革として、連結子会社である積水可耐特(河北)環境科技有限公司(以下、積水KNT)の株式の一部譲渡に伴い、3月31日に経営権譲渡を完了しましたので、お知らせします。
1.背景および経緯
当社の環境・ライフラインカンパニーでは、2013年2月に中国沿岸部における水インフラ事業の本格拡大を目的として積水KNTの株式を75%取得し、FRP製タンクや灌漑などに使用される大口径の強化プラスチック複合管事業を展開してきました。しかしながら、中国の景気悪化等に伴う公共事業縮減の影響を受け、近年は収益が低迷する状況が続いてきました。
2.構造改革の概要
中国での水インフラ事業においては、これまでも継続的な構造改革を実施してきましたが、さらなる収益性改善を図るには抜本的対策が必要と判断し、積水KNTにおける当社持分株式75%のうち65%を海天企業香港実業有限公司(※)に譲渡しました。これにより、中国内陸部(2016年4月)に続いて中国沿岸部においても水インフラ事業から撤退し、中国における水インフラ事業の構造改革を完了します。
(※)不動産・複合材・繊維等の事業を手がける実業家が主に出資する2017年3月設立の持株会社
譲渡した会社(譲渡前)の概要
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名 称 |
:積水可耐特(河北)環境科技有限公司 |
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所 在 地 |
:中国河北省衡水市 |
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代 表 者 |
:佐藤 公厚 |
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事業内容 |
:強化プラスチック複合管、工業用FRPタンク等の製造・販売・アフターサービス |
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設 立 |
:2013年2月 |
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売 上 高 |
:166百万元(2016年3月期) |
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当社持分 |
:75.0% |
3.業績への影響
本件が平成29年3月期通期連結業績に与える影響は軽微です。
【ご参考】構造改革後の中国子会社(環境・ライフラインカンパニー)
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会社名 |
事業内容 |
1 |
積水(無錫)塑料科技有限公司 |
ポリエチレンEF継手の製造 |
2 |
積水(上海)環境科技有限公司 |
合成木材FFU・その他樹脂製品の製造、販売等 |
以 上