積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下貞二、以下「積水化学」)の100%子会社である積水テクノ成型株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:出原幹也、以下積水テクノ成型)は、栃木県宇都宮市に車輌用内外装樹脂部材、物流コンテナ及び地下貯水システム「クロスウェーブ」を生産する栃木工場を来年4月に開設します。
これにより、積水化学の高機能プラスチックスカンパニーの戦略分野である車輌・輸送分野や住インフラ材分野でのさらなる事業拡大を図ります。また、積水テクノ成型としても、積極的に車輌部品及び産業用品事業の拡大を図り、同社は2020年度に売上高200億円を目指します。
栃木工場の概要および開設の背景・目的等は下記のとおりです。
1.積水テクノ成型栃木工場の概要
・生産品目: |
四輪車輌用内外装樹脂部材 産業用・食品用・農水産用物流コンテナ、分別回収容器、OAフロア等 |
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・生産能力: |
14,000トン/年 |
・敷地面積: |
20,000㎡ |
・延床面積: |
12,000㎡ |
・従業員数: |
40名 |
・稼動時期: |
2018年4月 |
・所 在 地: |
栃木県宇都宮市平出工業団地 |
・投 資 額: |
約24億円 |
2.栃木工場開設の背景・目的
積水テクノ成型は、車輌部品事業においては、製品設計から金型設計・開発、生産までを一貫して行い、最適な製品形状や生産方法をお客様である自動車メーカーへ提案してきました。特に、車体の軽量化による燃費向上や低コスト化のニーズに対して、同社独自の高強度な樹脂成型品による金属代替技術や大型内装部品を軽量化するための高倍率発泡成形技術等で応えてきました。現在、車輌部品向けの工場としては、三重工場、愛知工場の2拠点ありますが、この度、新たに関東地方における対応力向上と次期戦略製品と位置付けるカーエレクトロニクス用部品の開発・生産拠点を目的として、栃木県宇都宮市に栃木工場を開設することを決定しました。
また産業用品事業においても、主要なお客様に近い関東地方に生産拠点を設けることで、車輌部品事業同様、お客様に密着したきめ細かいサービスを提供し、さらなる事業拡大を図っていきます。
3.積水テクノ成型について
1)事業内容
現在、「車輌部品事業」と「産業用品事業」の大きく2事業を展開しています。
(1)車輌部品事業
お客様ニーズに応える提案力、豊富な技術ノウハウやコンピューター解析を駆使した設計・開発力、より生産性の高い高付加価値製品を生み出す生産技術力を武器に、四輪・二輪車輌の内外装樹脂部材や周辺樹脂部品、船外機機能部品等の製造・販売を行っています。
(2)産業用品事業
プラスチック射出成型技術をベースに、産業用・食品用・農水産用の物流コンテナ、分別回収容器、OAフロア、また雨水の流出抑制と有効利用に貢献する地下貯水システム「クロスウェーブ」等の製造・販売を行っています。
2)拠点
(1)本社 東京都港区西新橋2-6-2
(2)工場 奈良工場、三重工場、愛知工場の3工場(来年4月に栃木工場を稼動予定)
工場名 |
開設時期 |
主要生産品 |
奈良工場 |
1997年10月 |
各種搬送用コンテナ、地下貯水システム材、OAフロア |
三重工場 |
2002年6月 |
四輪車樹脂部品(ル―バ―、バンパー、トリム等) |
愛知工場 |
2008年4月 |
四輪・二輪車樹脂部品(フェンダー、カウリング等) |
栃木工場 |
2018年4月予定 |
四輪車樹脂部品、各種搬送用コンテナ、地下貯水システム材、OAフロア |
(3) 営業所 車輌部品、産業用品、土木資材の3営業所 |
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(4) 海外グループ会社 |
Sekisui DLJM Molding Private Limited(インド) |
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3)今後の事業展開・目標
車輌部品事業は、新規カーエレクトロニクス分野への展開と海外グループ会社も含め積極的な事業拡大を図ります。産業用品事業では、高付加価値の新分野開拓とクロスウェーブの海外での拡大を目指します。
4)主なお取引先
ダイハツ工業(株)、トヨタ紡織(株)、本田技研工業(株)、ヤマハ発動機(株)、スズキ(株)、小島プレス工業(株)、水菱プラスチック(株)
5)設立年月日
1962年8月
6)資本金
2億円(積水化学100%出資)
7)売上高
147億円(2016年度、海外グループ会社2社含む)
以上
<ご参考:積水テクノ成型の主な製品> |
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■四輪車輌向け製品群 |
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<外装部品> |
<次期戦略開発製品> |
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<内装部品> |
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■産業用品 |
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工業用コンテナ |
分別回収容器「ポリペール」、 「カラー分別ダスター」 |
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地下貯水システム「クロスウェーブ」 |
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