積水化学工業株式会社(社長:髙下貞二、以下「当社」)は、環境中期計画「SEKISUI環境サステナブルプランAccelerate」(2017~2019年度、以下「現環境中計」)策定時に掲げた長期削減目標が、「パリ協定」の「2℃目標」を達成するために科学的に根拠のある意欲的な水準であることを示すため、2018年3月に「SBT※1イニシアチブ」での認証を申請し、6月に化学業界として世界で初めて承認されました。
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【承認された目標】 |
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・SCOPE1+2※2: |
2030年度までに2013年度比で |
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・SCOPE3※3 : |
2030年度までに2016年度比で |
SCOPE1とSCOPE2の排出量削減に関しては、環境貢献投資での設備改善等に加え、モノづくり革新 ※4 やエネルギーミックス革新 ※5 等を推進することで達成していく構想です。
SCOPE3に関しては、当社の場合、排出量の大きい「原材料調達」および「製品の使用」段階での削減を推進していきます。
原材料に関しては、新規材料採用時の選定基準を見直すとともに、購入量の大きい原材料における削減を推進するため、サプライチェーンを巻き込んだ活動を行い、2030年度までに2016年度比で20%削減していきます。
製品の使用段階に関しては、販売する住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様比率を向上させていくことで住宅使用時のエネルギー削減に寄与し、2030年度までに2016年度比で50%削減していきます。
当社グループは、環境長期ビジョン「SEKISUI環境サステナブルビジョン2030」の下、温室効果ガス削減をはじめとした環境課題解決に寄与する長期目標を達成するために、環境の取り組み全般を“加速”(Accelerate)し、目指す姿“生物多様性が保全された地球”(=SDGsが達成された地球)の実現へ貢献していきます。
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※1) |
SBT(Science Based Targets): |
パリ協定の採択を契機として国連グローバルコンパクトをはじめとする共同イニシアチブが提唱。SBTイニシアチブにより、企業が定めた温室効果ガス削減目標が、長期的な気候変動対策に貢献する科学的に整合した目標(SBT)であることが認定される。 |
※2) |
Scope1: |
事業者からの直接排出、製造プロセスにおける燃料の使用等 |
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Scope2: |
エネルギー起源の間接排出、製造プロセスにおける購入電力等 |
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※3) |
Scope3: |
その他の間接排出、サプライチェーンでの製造、輸送、お客様での製品の使用、廃棄等 |
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※4) |
モノづくり革新: |
生産革新、エネルギー消費量の削減による温室効果ガス排出量削減 |
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※5) |
エネルギーミックス革新: |
エネルギー調達、創エネ、使い方の変更による温室効果ガス排出量削減 |
以 上