積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下 貞二)とH. B. Fuller Company(エイチ ビー フーラー カンパニー)(本社所在地:米国ミネソタ州、President and CEO: Jim Owens (ジム オーウェンズ))の合弁会社である積水フーラー株式会社(代表取締役社長:荒井 一朗、以下「積水フーラー」)と長瀬産業株式会社(代表取締役社長:朝倉 研二、以下「長瀬産業」)は共同で、汎用アプリケーターで塗工可能で、かつ高い伸縮性を有するホットメルト材料「ストレッチメルトTM(Stretch Melt)」を日本で初めて*1開発しました。
伸縮素材は衣料や衛生材料など多くの製品で使用されていますが、「塗工性能」や「風合い」、「素材のハンドリング性」の調和が求められており、こうした状況を受け、市場ニーズや加工プロセスの知見を有する長瀬産業と、長年にわたり様々な分野で培ったホットメルト配合技術を有する積水フーラーの両社で、より高伸縮で、かつ製品設計の自由性をもたらす価値を持つ素材として本材料を開発しました。
2019年初めから量産、発売を開始する予定で、塗工可能、高伸縮性という特長を活かし、衣料分野、紙おむつやマスクなど衛生材料分野、その他の産業分野などへの展開を図ります。
*1 積水フーラー調べ。
1.ホットメルト材料について
ホットメルト材料とは、無溶剤型の石油化学製品で、主に工業用の接着剤として、世の中で広く使用されています。積水フーラーは、ホットメルト接着剤で国内トップクラスのシェア*2を有しています。
*2 2017年度、積水フーラー調べ。
2.ストレッチメルトTMの特長・用途
ストレッチメルトTMは、様々な用途で使用可能な「塗工できる伸縮素材」をコンセプトに、積水フーラーが保有するホットメルト設計配合技術を工夫することによって開発した従来にない伸縮素材です。
ストレッチメルトTMは、塗工できる伸縮素材ですので、任意で形状・塗布位置及び塗布パターンを決めることができ、様々な用途・分野でその機能を発揮することが期待できます。特に紙おむつやマスクなど衛生材料分野では、今まで培った技術力により、容易に不織布と貼り合せて伸縮部材を作成することができます。また他分野でも、任意の形状に加工できるため、応用範囲は広いと考えております。
(下の写真は不織布にストレッチメルトを塗布した場合) |
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<ご参考>
■ 積水フーラーの概要
本社所在地 |
: |
東京都港区港南2-16-2 |
代 表 者 |
: |
代表取締役社長 荒井 一朗 |
資 本 金 |
: |
400百万円 |
事 業 内 容 |
: |
接着剤および化学工業製品の製造・販売 |
出 資 比 率 |
: |
積水化学工業株式会社(50%) H.B.Fuller Company (50%) |
■ 長瀬産業の概要
本社所在地 |
: |
(東京本社) 東京都中央区日本橋小舟町5-1 |
代 表 者 |
: |
代表取締役社長 朝倉研二 |
資 本 金 |
: |
9,699百万円 |
事 業 内 容 |
: |
化学品、合成樹脂、電子材料、化粧品、健康食品等の輸出・輸入及び国内販売 |