電力“買売”サービス「スマートハイムでんき」の開始について

2019年4月15日
積水化学工業株式会社

◆“アフターFIT”を迎えるセキスイハイムのお客様に魅力的な余剰電力買取サービスを提供
◆お客様の余剰電力で積水化学グループの製品を開発・生産する持続可能な事業を推進
◆蓄電池の調整力を活かし、再生可能エネルギーのさらなる普及を目指す

  積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下 貞二、以下「当社」)は、電力"買売”サービス(サービス名称:スマートハイムでんき)の2019年9月提供開始に向け、本日から同サービスのお客様向け案内を開始しました。
   「スマートハイムでんき」は、当社が、セキスイハイムにお住まいのお客様から太陽光発電(以下「PV」)の余剰電力を買い取り、当社グループの事業活動への使用および他のセキスイハイムのお客様に電力販売を行うサービスです。2019年11月から生じ始める、固定価格買取制度(以下「FIT」)の適用が終了するお客様に、魅力的なPVの余剰電力買取サービスを提供するとともに、当社グループ内の事業への活用を検討し、温室効果ガス排出量の削減を推進します。
  また、将来的に当社の独自システムを開発し、PVの余剰電力だけでなく、各住宅の蓄電池に貯められたPV発電電力も買い取り、その電力を束ねるバーチャルパワープラント(以下「VPP」)の構築を目指します。これによって、PV普及促進によって顕在化しつつある電力の需給バランスの課題解決に貢献するとともに、得られた対価をお客様に還元するサービスの実現に向け検討を進めます。
  これらを通じて、再生可能エネルギーのさらなる普及と持続可能な社会の構築への貢献を目指します。


〔スマートハイムでんき全体像〕

スマートハイムでんき

背景

1)アフターFIT

  2019年11月以降、固定価格買取制度(FIT)適用が終了するPV搭載住宅(以下、「アフターFIT邸」)が生じ始めます。2019年には日本全体で約54万棟のアフターFIT邸が生じ、うちセキスイハイムのお客様は約6万棟*1と1割以上を占める見込みです。FIT適用が終了することで、余剰電力の売却単価は大きく下がることになります。そのため、アフターFIT邸では、PV電力をできるだけ自宅で有効活用することが望ましいですが、それでも余る電力については新たな条件で売却することとなります。


〔セキスイハイムにおけるPV搭載住宅販売棟数とアフターFIT邸数の推移(見込み)〕

スマートハイムでんき

2)再生可能エネルギーの普及と課題

  政府の推進策により、2016年時点で、再生可能エネルギーは日本の総電源の約15%*2を占めるに至っています。しかしながら、PVは、天候や時間帯により大きく発電量が変動するため、その利用が進むにつれて大規模停電の恐れや、需給バランスの調整のために温室効果ガスを排出する火力発電使用の機会が増えるなどの課題も顕在化しつつあります。
  さらなる再生可能エネルギーの普及には、これらの課題の解決が欠かせない状況です。


〔再生可能エネルギー(PV)の普及における課題〕

スマートハイムでんき


  このような中、当社では、2010年度から住宅用蓄電池を遠隔自動制御し電力を複数の住宅間で融通するエネルギーマネジメントの実証実験や、複数の住宅用蓄電池の電力を取りまとめて活用するVPPの実証に取り組み、その実現に向けた制度的仕組みの提案などを行ってきました。

3)当社グループの環境経営

  当社グループは、環境長期ビジョン「SEKISUI環境サステナブルビジョン2030」のもと、「環境貢献製品の市場拡大と創出」「環境負荷の低減」「自然環境の保全」の3つの活動による貢献を軸に環境経営を推進しています。特に「環境貢献製品の市場拡大と創出」による、事業・製品を通じた環境への貢献に注力しており、ソーラーパネルや蓄電池を搭載したエネルギー自給自足型住宅*3(以下、「スマートハイム」)の開発・普及を積極的に進めてきました。ソーラー搭載住宅の販売は累計約20万棟、蓄電池の販売は累計約1.9万台*4の実績を有しています。
  また、約120億円(2017~2019年度の計画ベース)の環境貢献投資や、事業における省エネ活動推進など実効力のある温室効果ガス排出量削減の取り組みを展開しています。さらに、化学セクターとして世界で初めてSBT認証を2018年6月に取得し、自社のみならずサプライチェーンでの温室効果ガス排出量削減を推進しています。

電力“買売”サービス「スマートハイムでんき」について

1)目的

①“アフターFIT”を迎えるセキスイハイムのお客様に魅力的な余剰電力買取サービスを提供
  当社は、エコノミー(経済性)とエコロジー(環境)の両立が重要と考え、アフターFITを迎えるお客様には蓄電池の活用によるエネルギー自給自足型の生活を推奨しています。過去の発電・消費データを分析*5すると、一軒あたり、5,400kWh/年の発電量のうち日中に自家消費できるのは約2,100kWh、余った電力を蓄電池に貯めて夜に活用できる量は約2,300kWhに上ります。しかしながら、約1,000kWh/年の電力が蓄電池に貯められずPVの余剰電力として売却されると推定され、アフターFITにおける魅力的な受け皿をご提供します。


〔お客様邸での平均的なPV発電量とその使い方*4〕

スマートハイムでんき


②再生可能エネルギー社会の実現に向けた社会貢献
  セキスイハイムのお客様より買い取らせていただく余剰電力は、他のお客様にも供給すると同時に、持続可能な社会の実現のため有効に活用します。例えば、当社グループの国内の工場・事業所で活用させていただくことで、温室効果ガス排出ゼロの電力で生産される新しいセキスイハイムやその他製品を世の中に提供していくことができます。
  また、さらなる再生可能エネルギーの普及に向けては、電力系統全体で再生可能エネルギー発電量の変動に対応できる適当な調整電力の確保が望まれます。そこで当社では、2020年度までにセキスイハイムお客様宅に設置された多数の蓄電池をひとつの発電所とみなすVPPを構築することによって、調整電力としての対価をお客様に還元するサービスの実現を目指します。

2)概要

  「スマートハイムでんき」については、セキスイハイムのアフターサービス、リフォーム部門のグループ会社である全国のセキスイファミエス各社*6からお客様向けセミナーやご訪問を通してご案内いたします。当社の取り組みにご賛同いただき、「スマートハイムでんき」のサービスを提供していきます。
  「スマートハイムでんき」では、日中PV電力を使用し、余った電気は蓄電池に貯めて夜に使うエネルギーの自給自足をお勧めしています。光熱費の経済的メリットや、災害による停電時の安心に加えて、将来的には蓄電池が調整力として電力系統全体の安定化に活用される予定です。このようなライフスタイルをより多くのお客様に選んでいただきたいという想いを込めたサービスです。

  ①電力の買取サービス

●買取対象
  セキスイハイムお客様宅のソーラー発電の余剰電力

●買取予定価格(注1)
  蓄電池による自給自足を応援する価格設定としました
  ・ソーラー+蓄電池付きのお客様(注2)    12円/kWh
  ・ソーラーのみのお客様     9円/kWh
  注1:2020年3月までにFITを終了するお客様が対象で2021年3月までの買取価格です。
  注2:全国のセキスイハイム・セキスイファミエスで蓄電池・VtoHを購入・設置されたお客様が対象です。

  ②電力の販売サービス

●販売(供給)対象
  セキスイハイムにお住まいのお客様、当社グループ各社
  ※販売価格は7月に公表予定です。

③蓄電池を活用したサービス(VPP)

  実用化に向け現在開発中

3)サービス導入スケジュール

2019年4月15日
    2019年度にFITを終了するお客様にご案内送付
    余剰電力買取の仮申込受付開始

2019年7月
    仮申込済のお客様への本申込のご案内・本申込受付を開始

2019年9月
    電力販売開始(東京電力・中部電力エリア限定)

2019年11月
    全国販売・買取開始

4)余剰電力買取サービスの申込方法

  仮申込・本申込の2段階を予定しています。

  下記ホームページより、お客様ご自身で余剰電力買取依頼の仮申込をしていただきます。

  【URL】https://www.smartheim-denki.com

スマートハイムでんき

「スマートハイムでんき」の事業目標

1)買売電力量

●買取電力量
    143,000[MWh/年](2021年度)
      12,000棟/年の住宅の生産に必要な電力に相当
    675,000[MWh/年](2030年度)
      国内73拠点の積水化学グループ工場・事業所の電力需要(2017年度実績)を賄える量に相当

●販売電力量
    179,000[MWh/年](2021年度)

2)契約件数

●買取件数
    55,000件(2021年度末)
    186,000件(2030年度末)

●販売件数
    38,000件(2021年度末)


  *1 2019年にFITを終了する邸(2009年に余剰電力買取制度開始邸)は、買取価格48円/kWh(税込み)が適用されています。

  *2 資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会基本政策分科会資料「2030年エネルギーミックス実現へ向けた対応について」より引用。

  *3 完全なエネルギー自給自足を当社としてお約束するものではありません。自給自足率は諸条件により異なります。

  *4 2018年12月末時点、当社調べ。

  *5 関東地区246邸のHEMSデータより、平均電力使用量(8,800kWh/年)、蓄電池容量8kWhとして推算。

  *6 当社住宅カンパニーのグループ会社。セキスイハイム、ツーユーホームの既入居者を対象とし、住まいの点検・診断、メンテナンス、リフォームから住み替え、建て替えまで住まいのトータルサポートを提供。

本件に関するお問い合わせ

【報道関係のお客様】 広報部
  TEL:03-5521-0522 FAX:03-5521-0510

【セキスイハイムにお住まいのお客様】 
「スマートハイムでんきコールセンター」にお問い合わせください
  フリーダイヤル:0120-234-816

― セキスイハイムのお客様(家庭)と積水化学グループ(企業)のFusion(融合)による環境貢献型電力事業 ―