2019年5月29日
積水化学工業株式会社
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下 貞二、以下「積水化学」)の連結子会社で、射出・押出・ブロー成形品の製造・販売を行う山梨積水株式会社(本社・工場所在地:山梨県甲府市、以下「山梨積水」)はこの度、積水化学グループの国内事業所で初の大型自家消費型太陽光発電設備を導入しました。また、油圧式射出成形機を電動式に更新およびサーボモーター化も同時に行いました。
背景
積水化学グループは、環境中期計画「SEKISUI環境サステナブルプランAccelerate」(2017年度~2019年度)*1において、2013年度比6%のGHG排出量削減(2013年度実績94.2万t-CO2)することを目標に掲げています。この目標達成のため、120億円の環境貢献投資枠を設定し、GHG排出量削減に効果のある設備の導入・更新を推進しています。今回の山梨積水における太陽光発電設備の導入および油圧式射出成形機の更新は、この枠組みを活用したものです。グループ全体では、現在までに3万t-CO2/年の削減にめどをつけています。また、積水化学グループは、2030年度までの長期GHG排出量削減目標を設定していますが、同目標は、昨年6月にSBTイニシアチブによる化学業界初となる認証を取得しています*2。
山梨積水の取り組み
(1)大型自家消費型太陽光発電設備を導入
山梨積水は、環境負荷低減に向けた施策として、大型自家消費型太陽光発電設備を2019年4月導入しました。この太陽光発電設備により、700MWh/年以上の発電が期待されますが、山梨積水ではこの発電電力を本社・工場での自家消費に利用します。この電力量は、山梨積水の年間使用電力量の約6%にあたります。また、これにより約350t-CO2/年のGHG排出量の削減を見込んでいます。
積水化学グループでは、米国の連結子会社であるSEKISUI S-LEC AMERICA , LLC.(本社・工場所在地:米国ケンタッキー州ウィンチェスター市)が、昨年グループで初めて自家消費を目的とした太陽光発電設備を導入しましたが、国内では今回が初となります。
(2)油圧式射出成形機の更新
山梨積水では、油圧式射出成形機の電動式への更新、および油圧モーターのサーボモーター化を、2017年度から進めていたところですが、2019年5月に完工しました。これに併せ、エネルギーマネジメントシステムを導入したところ、成形機やユーティリティ(送風機等)のエネルギー使用量をリアルタイムに確認し、不要電力の早期発見およびコントロールを行うことで、年間使用電力量の約27%削減することが可能となりました。また、これにより約2,400 t-CO2/年のGHG排出量の削減を見込んでいます。
*1 2018年6月20日「積水化学の環境中期計画進捗について」プレスリリースご参照
*2 2018年6月20日「温室効果ガス削減目標に関して『SBTイニシアチブ』での認証取得(化学業界として世界初)」プレスリリースご参照
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