環境 人づくり企業大賞2018「優秀賞」を受賞

-「生物多様性が保全された地球」を目指した、体系的な環境教育の取り組みが評価 -

2019年5月31日
積水化学工業株式会社

  積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下 貞二、以下「当社」) は、「環境 人づくり企業大賞2018」(主催:環境省 環境人材育成コンソーシアムEcoLeaD)において、「優秀賞」を受賞しました。
  「環境 人づくり企業大賞」は、地球環境に配慮した企業経営の必要性を認識し、その実現のため自ら進んで行動する人材(環境人材)を育成する企業を奨励するものです。
  5回目の開催となる今回は58件の応募があり、5月27日に環境省にて表彰式が開催されました。

  • 環境 人づくり企業大賞2018
  • 環境 人づくり企業大賞2018

  当社の環境人材育成の取り組みについて、下記の点が評価され、受賞に至りました。

・ESGの視点で持続可能な経営基盤を構築することを経営の基本戦略として位置づけ、グループの環境長期ビジョンを策定している。このビジョンの中で、人材育成に体系的に取り組んでいる。
・全従業員を対象に、環境風土の醸成と環境意識の高い人材の育成を目的としたプログラムを実施している。
・環境人材指標を用いて評価し、環境教育について効果の見える化と課題の把握をしている。環境教育の効果を「環境人材チェック」により知識力と行動力について各人にフィードバックしている。

環境人材育成に関する当社の取り組み

  当社は、ESG視点で持続可能な経営基盤を構築することを基本戦略の中に組み込んでおり、ESGの中でも「環境」を経営のど真ん中に据え、2013年策定の環境長期ビジョンの中で、2030年に目指す理想の姿を「生物多様性が保全された地球」の実現と宣言し、事業を通じて「“生物多様性が保全された地球”の実現のためにどのような業務や活動を実践するか」について自ら考え、行動する「環境活動推進力の高い人材集団」を育成するよう取り組みを推進しています。
  環境教育体系としては、「関心、感激、感謝」のプロセス(環境課題を認知し“関心”を醸成)が重要であると考え、行動し(“感激”を創出)、成果を出す(“感謝”を創出)ためには、職種、職責に応じた目標と手法が有効であると考え、中期計画ごとに教育計画を立案しています。
  2017年からは環境人材指標を用いて教育効果を「見える化」し、強化すべき課題を把握する、あるいは個人および組織単位へのフィードバックを行うことで、従業員一人ひとりの研鑽を促し、教育のPDCAにも活用しています。

主な取り組み内容

①SEKISUI環境ウィーク
  環境風土の醸成、環境意識の高い人材の育成を目的に、年1回、国内外の事業所が各々で連続する7日間を設定し、その期間中に全従業員が参加できる環境活動(省エネ、森林保全、外来種駆除、地域での環境教育など)を企画、開催しています。
  事業所によっては、全員参加を目指して、1週間で複合的な環境活動(エコバッグ作成、食べ物の地産地消の奨励、リサイクルなど)を企画、実施しています。


  • 環境 人づくり企業大賞2018
  • 食料輸送時のGHGを削減し、地産地消を奨励するため、ハーブを栽培する従業員

    ②経営層対象環境e-ラーニング
      事業経営に必要な環境情報の共有を目的として、代表取締役をはじめとする取締役、執行役員等の経営層(約250人)を対象に、2013年度より、ESG投資や遺伝資源、微細プラスチック問題など、企業経営を支える上で必要と思われる最新の環境問題や先進的な他社事例について学ぶテキストを1年に2回提供しています。オンラインによるテストやアンケートも毎回実施し、経営層の関心の高いテーマを選別し紹介しています。

    • 環境 人づくり企業大賞2018
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    e-ラーニング画面

    ③環境人材指標の構築、運用
      環境教育の成果や課題を把握するため、2017年度に環境人材指標を構築し、「環境人材チェック」というWebアンケートを従業員に対して定期的に行っています。この環境人材指標により、事業所や会社全体など組織単位で課題が把握できるため、環境教育のPDCAにも活用しています。

    • 環境 人づくり企業大賞2018
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    環境人材チェックの画面


    本件に関するお問い合わせ

    ESG経営推進部
    TEL:03-6748-6455 FAX:03-6748-6544