2020年8月31日
積水化学工業株式会社
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太、以下「当社」)の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:清水郁輔)は、1961年に建設した同カンパニーの主要研究開発拠点である開発研究所(所在地:大阪府三島郡)内に、規模拡大とイノベーションのさらなる加速を狙い、水無瀬イノベーションセンター(通称MIC)を併設しました。MICの概要等は以下の通りです。
MIC外観
MIC内観(1階)
1.MIC開設の「背景・ねらい」
当社は今年5月、2030年までの当社グループの長期ビジョン「Vision 2030」を制定し、このなかで、「Innovation for the Earth」をビジョンステートメントとして掲げ、イノベーションを起こし続けることにより、サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、“未来につづく安心”を創造していくことを目指しています。
また、前中期経営計画(2017年度~)より、“融合”を経営戦略上のキーワードとし、社内外の技術・機会・リソースの融合による新たな価値創出を図っています。特に高機能プラスチックスカンパニーの3つの戦略分野(エレクトロニクス・モビリティ・住インフラ材)においては、通信業界における5Gの普及、自動車業界の自動運転を含むCASEの進展など、通信や自動車業界の変容に伴い、各分野を横断した人や情報の融合が、イノベーション創出のため重要になっています。
MIC開設により、社内外での融合を促進し、社会課題解決と当社グループおよび高機能プラスチックスカンパニーの成長に資するイノベーションの創出をさらに推進していきます。
2.MICの概要
1)オープンイノベーションスペースの設置(展示・デモ実験エリア「テクノロジーガレージ」)
MICの1階部分を、お客様のためのオープンイノベーションスペースとしています。
同スペース内には、「テクノロジーガレージ」と名付けた展示・デモ実験エリアを設け、高機能プラスチックスカンパニーの最新技術・製品とともに、昨年制作したコンセプトカーを常設するほか、実験設備を備えた「ラボスタジオ」や打ち合わせスペースを併設。お客様との意見交換やプロトタイピングを促進し、スピーディーにイノベーションのタネを創出するとともに、お客様との関係強化も図ります。
2)社内での共創を促進するオフィスのレイアウト・設備
2階~5階はアイデア創出スペース・オフィス・実験室・カフェテリアで、エレクトロニクスやモビリティ、住インフラ材など同カンパニーの各戦略分野の社員間の交流・共創を促すため、らせん状の回遊型通路を採用するほか、気軽に対話できるスペースを随所に設けるなど、設計上の工夫を施しています。これまで以上に、エレクトロニクスやモビリティ、住インフラ等の技術や知見を融合したソリューションが求められていることに対応し、社内の技術や知見の融合を図ります。
3)コロナ禍の中での社内外コミュニケーション推進
新型コロナウイルス感染防止の観点で、お客様との対面機会が抑制されていることも踏まえ、お客様とのウェブを活用した打ち合わせ・プレゼンテーションやプロトタイピング方法についても検討を進め、コロナ禍の中でもMICを社内外のオープンイノベーション拠点として効果的な活用を図ります。
4)MICの建物について
所在地 | 大阪府三島郡島本町百山2-1 (最寄駅:JR京都線「島本駅」もしくは阪急電鉄京都本線「水無瀬駅」) |
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階数 | 5階建 |
延床面積 | 5,967㎡ |
※「ZEB Ready(ゼブレディ:年間の一次エネルギー消費量の収支を設計値で50%以上削減した先進建築物)」および「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度 ☆5)」の各認証を取得しています。
〔ご参考:当社の技術プラットフォーム(TPF)と、TPFを活用した高機能プラスチックスカンパニー製品事例〕
〔技術プラットフォーム〕
〔モビリティ分野〕
〔エレクトロニクス分野〕
〔住インフラ材分野〕
本件に関するお問い合わせ
積水化学 広報部
Email: kouhou@sekisui.com
TEL:03-6748-6467 FAX:03-6748-6547