2021年1月12日
積水化学工業株式会社
代表取締役社長 加藤 敬太
一段階ギアを上げ、強い会社へ ＥＳＧ経営を加速
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年は新型コロナウイルスにより世界が一変し、社会全体で多くの課題が炙り出されてきました。
リモートワークの一斉導入など働き方の変化やＤＸへの対応の必要性も顕在化しました。
コロナ禍以外でも地球温暖化による災害激甚化や、５Ｇ、自動車の電動化、２０５０年ＧＨＧ排出ゼロ目標など、大きな、そして非常に速い社会の変化が進行しています。
このような中、健全な危機感を持って、果敢にこれらの変化や課題に立ち向かうことが、社会の持続的成長への貢献、そして積水化学グループの持続的に成長につながると確信しています。
積水化学グループは創業以来、社会課題の解決に貢献する製品をイノベーションにより生み出し、社会とともに成長してきました。まさに私たちの仕事そのものがＥＳＧだと言えます。
ＥＳＧを経営の中心に置いた当社にとっては、社会の変化や課題は私たちが貢献できるチャンスだと前向きに捉え、どう貢献できるかを追求し、その取り組みを加速していきたいと思っています。
中期経営計画２年目となる今年も引き続きコロナ禍が継続する前提で、持続的成長に向けた基盤強化、たゆまぬ構造改革を実行していきます。
新製品や新規設備投資など将来への仕込みも進めながら、コロナ禍の中で生まれるニーズ、そして回復後の市場をいち早くとらえ、中期計画最終年度の目標達成に向けて、ギアを一段上げていきたいと思います。
いま世の中では「強い企業、すなわち、生き残る企業」と「そうでない企業」の選別が行われていると認識しています。コロナ禍はまだしばらく続きます。また、完全には元には戻らない前提での備えも必要です。健全な危機感を持って、成長に向けて必要なことには聖域なく、果敢に挑戦する覚悟が必要だと考えています。
各事業では変化に対応した事業ポートフォリオの強化、高付加価値製品へのシフトなどやるべきことにスピードを上げて取り組みます。一方で次期中期や長期ビジョンの達成に向けた仕込みもおろそかにはできません。持続的成長に不可欠な新事業の創出に向けては、イノベーションの種を仕込んでいくつもりです。
今年は丑年です。英語で牡牛はBullと言いますが、株式相場では牡牛の角が上向きなことからBullは上り調子を表します。当社も牡牛のごとく、積水化学グループ全員で力強く上向きに進んでいきたいと思います。
本年も当社グループに対しまして、より一層のご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。
以 上