米国における放熱材料生産工場の量産開始について

2023年11月22日
積水化学工業株式会社

  積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太、以下「積水化学」)の連結子会社である積水ポリマテック株式会社(代表取締役社長:清水慎郎、以下「積水ポリマテック」)は、EV(電気自動車)等環境対応車向け放熱材料の米国生産拠点を新設し、10月より量産を開始しましたので、お知らせします。

1.背景

  米国では連邦政府一体となってEVの普及が強く推進されており、米国市場の2025年度EV生産台数は、2022年度比で約3倍超となる400万台にのぼると予想されています。これに伴い、米国の各自動車メーカーやEVに搭載されるリチウムイオン電池(以下LiB)・電装品メーカーからの放熱ニーズが急速に拡大しています。積水ポリマテックの放熱材料は、高い熱伝導性能に加え、低アウトガス等の優れた性能により、すでに日本・中国・欧州の自動車メーカーやLiBメーカーから高い評価を得ています。こうした背景から、積水ポリマテックは2023年1月に SEKISUI POLYMATECH AMERICA, LLC(以下SPA)を設立し、2023年1月からケンタッキー州カルバートシティ(※)に新工場の建設を進めてきました。2023年9月からの試作・試験販売を経て、10月より本格的な量産を開始しております。
※SEKISUI SPECIALTY CHEMICALS AMERICA, LLCの敷地内

2.SPA(米国新工場)の概要

1)会社名 SEKISUI POLYMATECH AMERICA, LLC
2)所在地 246 Johnson Riley Rd, Calvert City, KY 42029 U.S.A.
3)資本金 4,500千 米ドル(SEKISUI AMERICA CORPORATION 100%出資)
4)建屋面積 約3,000㎡
5)主な生産品目 グリス状放熱材料

3. 今後の事業展開

  積水ポリマテックでは、従来の日本・タイ・中国・欧州と合わせ、グローバル5拠点での放熱材料生産体制が整いました。SPAでは140万リットル /年の生産能力があり、これは約70万台分のEVへの搭載量に相当します。積水ポリマテックの放熱材料事業は、米国を加えた量産体制をベースに2025年度売上高200億円を目指します。

放熱材料

【ご参考①】

積水ポリマテック株式会社の概要

設立 2012年11月
資本金 990百万円(積水化学100%出資)
代表者 代表取締役社長 清水慎郎
事業内容 自動車関連部品およびエレクトロニクス関連部品の製造・販売                  
本社 〒338-0837 さいたま市桜区田島8-10-1
ウェブサイト

https://polymatech.co.jp/

SEKISUI AMERICA CORPORATIONの概要

設立 1983年12月
資本金 8,421千 米ドル
代表者 代表取締役社長 Ian Moran                                                                                  
事業内容 北米における地域統括
ウェブサイト

https://www.sekisui-corp.com/

SEKISUI SPECIALTY CHEMICALS AMERICA, LLCの概要

設立 2009年6月
資本金 107百万 米ドル
代表者 取締役社長 Cory Sikora
主要製品 高機能ポリビニルアルコールポリマーおよびコポリマー製品群「Selvol(セルボル)」
用途 紙、接着剤、包装、建築、パーソナルケア、その他特殊製剤
その他取扱い製品 膨張性微粒子「Advancell」、ポリビニルアセタール樹脂「S-LEC BK」
ウェブサイト

https://www.sekisui-sc.com/

【ご参考②】

2023年1月16日付プレスリリース
「米国における放熱材料事業の拡大について」
https://www.sekisui.co.jp/news/2023/1383437_40075.html

<本件に関するお問い合わせ先>

    報道関係の皆様
      コーポレートコミュニケーション部
          E-mail:kouhou@sekisui.com

    報道関係以外のお客様
      高機能プラスチックスカンパニー モビリティ戦略室
          E-mail:sekisui-mobility-pr@sekisui.com