大阪サニタリーと積水化学グループ、細胞の大量培養に関する共同検証を開始

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2025年10月8日
大阪サニタリー株式会社
積水化学工業株式会社

  大阪サニタリー株式会社(代表取締役社長:宇野 友三郎、以下:大阪サニタリー)と積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤 敬太、以下:積水化学)は、再生医療の産業化に貢献する、マイクロキャリアを用いた間葉系間質細胞(MSC)の大量培養に関する技術の共同検証を開始します。

  間葉系間質細胞(MSC)は、骨髄や脂肪組織から得られる細胞で、高い増殖能とともに神経や骨などさまざまな細胞に分化する分化能を有しています。現在、MSCの大量培養には二次元の多層容器が用いられることが多いものの、操作の煩雑さやスケールアップの技術的限界から、マイクロキャリアを活用した大量培養技術の確立が望まれています。

  大阪サニタリーは、創業以来培ってきた装置技術を生かして、振盪攪拌により剪断力を低減した細胞培養装置Ai-genmix®を販売しており、積水化学グループの積水成型工業株式会社(代表取締役社長:齋藤 雅史、以下:積水成型)と共同で、最大容量を500mlから3Lにスケールアップした大容量モデルを開発しています。この度の大量培養技術の確立にあたっては、積水成型の3Dシングルユース滅菌バッグ「ステリテナープラス™」の活用を検討しています。
  積水化学は、これまで培ってきた材料技術を通して、多能性幹細胞の培養等を安定的に実現する化学合成足場材Ceglu™を開発、発売しました。さらに、精緻な微粒子製造技術とCeglu™を組み合わせた、新しいコンセプトのマイクロキャリアを開発しています。品質にばらつきのない化学合成足場材を均一にコーティングしたマイクロキャリアの活用により、従来よりも安定的な大量培養が可能になります。
  これらの技術を持ち寄ることにより、それぞれの得意分野における知見と技術を生かし、マイクロキャリアを用いて安定的にMSCを大量培養するプロセスの確立に取り組み、検証していきます。得られた成果を迅速に再生医療に関する研究機関へ還元し、再生医療の産業化の実現を目指します。

大阪サニタリーと積水化学グループ、細胞の大量培養に関する共同検証を開始

<本件に関するお問い合わせ先>

      大阪サニタリー株式会社
      営業本部 小澤宛
      E-mail:tadashi.ozawa@osaka-sanitary.co.jp

      積水化学工業株式会社
      コーポレートコミュニケーション部
      E-mail:kouhou@sekisui.com