2005年09月16日
昨今、社会問題となっておりますアスベスト(石綿)に関しまして、当社グループの状況を本年7月29日付ホームページにてお知らせいたしましたが、今般、その後の状況につき取りまとめましたのでお知らせいたします。
記
1. 当社における過去のアスベスト含有製品について
1) 当社で製造していた製品は次のとおりです。
事業所 | 製品名 | 製造期間 | 石綿の種類と含有率 | ||
---|---|---|---|---|---|
白 | 茶 | 青 | |||
岡山積水工業(株) (岡山市古都宿) |
セキスイかわらU、CITY(住宅用屋根材) | 1975~1990 | 10~15% | *① 0.7% | 0% |
ユータイル(塩ビ製床材) | 1963~1971 | *② 不明 | 0% | 0% | |
アスベール(内装材) | 1970~2004 | 10% | 0% | 0% | |
滋賀水口工場 (滋賀県甲賀市) |
油性シーラント(住宅用コーキング材) | 1961~1993 | 1.5% | 0% | 0% |
ドレンタイト、ジョイナーW(土木用接着剤) | 1965~1993 | 33~58% | 0% | 0% |
*① 当初、白石綿のみ使用としていましたが、基材を購入していた購買先の調査により茶石綿の配合が判明いたしました。
*② 白石綿のみの使用ですが、配合を特定する資料が既に廃棄されているため、含有率については不明です。
なお、現在、当社ではアスベストを原料とする製品の製造は一切行っておりません。
2) セキスイハイム・セキスイツーユーホームについて
① アスベスト含有建材の使用状況について
当社の住宅事業で生産・販売したセキスイハイム・セキスイツーユーホームにおきまして、アスベストを含む部材を一部で使用しておりました。主に、キッチン・浴室などの壁材、床材などで、すべてセメントや樹脂でアスベストを固定化した非飛散性の成形板であり、通常の使用状態でアスベストが空気中に飛散するものでなく、健康被害を及ぼすものではありません。しかし、リフォームや解体・廃棄する場合には、取り扱いに注意が必要となりますので、最寄りのセキスイファミエス各社までご連絡ください。
② セキスイハイム・ツーユーホームのお客様へのご連絡について
セキスイハイム・セキスイツーユーホームをご購入いただいたお客様に対しては、個別にアスベスト含有建材の有無や使用部位についての情報を、順次お知らせしております。なお、セキスイハイム・セキスイツーユーホームにお住まいのお客様は次のURLより、お近くの「お客様窓口」までご連絡ください。
セキスイハイム・ツーユーホームにお住まいのお客様へのご案内 http://www.sekisuiheim-owner.jp/
2. 当社アスベスト含有製品の製造に携わった従業員の健康調査について
当社では、過去にアスベストを含む製品を製造していた2箇所の事業場(岡山積水工業、滋賀水口工場)で、石綿作業に従事していた全ての従業員(退職者を含む対象者453名)に対し、7月下旬から、健康状態の問い合わせ、および希望者への健康診断を実施してまいりました。
その結果、退職者への健康調査では、両事業場の元従業員で退職後に亡くなられた方のなかに、肺がん等を死因とする方が4名おられましたが、いずれもアスベストを原因とするものかどうかは明らかでありません。また、健康診断を実施した現従業員ならびに退職者につきましては、岡山積水工業の退職者で、石綿肺と診断された方が1名、胸膜にプラーク(胸膜が厚くなっている状態)が認められた方が1名おりました。このお二人につきましては、現在それに起因する疾病を発症していないため、健康管理手帳の申請を行いました。その他には、現在までのところアスベストが原因と思われる中皮腫などの健康被害の報告はありません。
当社では、今後とも、関係法令や諸規則を遵守すると共に、健康被害等に関する調査を継続し、適切な対応を図ってまいります。
3. 当社事業所の建屋に使用されているアスベストへの対応について
当社事業所におけるアスベスト含有建材の使用箇所については、現在調査を継続中ですが、これまでに調査した49事業所のうち、吹き付け石綿施工箇所のある事業所が7事業所ありました。
これらの事業所につきましては、従業員などへの安全確保の観点から、順次、吹き付け石綿を除去し、代替部材に変更していく予定です。
また、その他、非飛散性のアスベスト含有建材による施工箇所につきましては、解体、撤去時に石綿暴露防止策の徹底をしていきます。
本件に関するお問い合わせ先
積水化学工業株式会社
〒105-8450 東京都港区虎ノ門2-10-4 (オークラプレステージタワー)
お客様相談室(東京) TEL:03-6748-6480
修正いたしました。(2019年11月)
修正いたしました。(2023年4月)