「積水化学 自然に学ぶものづくりフォーラム2016」を開催しました

・研究者・大学院生約100名を招き、基調講演とポスターセッション(研究交流)を実施
・生物模倣科学など関連分野の研究活性化、環境貢献、環境ビジネス探索を企図

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  積水化学工業株式会社(代表取締役社長:髙下 貞二、以下「当社」)は10月14日、当社京都研究所(京都市南区)にて、「積水化学 自然に学ぶものづくりフォーラム2016」を開催しました。

  当社は、創立55周年記念事業の一環として、自然に学んだサイエンスの知見や自然の機能をものづくりに活用する研究を支援する「積水化学 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム」を、2002年度に開始しました。今年度は16テーマ、総額2500万円を助成することを決定し、同日フォーラムに先立ち授与式を行いました。これまでに201テーマ、207人に助成を行いました。

  「自然に学ぶものづくりフォーラム」は、これら助成テーマの研究成果の発表および研究交流、生物模倣科学など関連分野の講演などで構成され、広く社会に「自然に学ぶものづくり」を発信する場として、2003年から継続して開催してきました。今年は関連分野の研究者および次の時代の研究を担う大学院生など約100名に参加いただきました。
  当社は、本研究助成・フォーラムを通じて、同分野における研究活性化に寄与し、環境ビジネスの創出を目指すことにより、地球環境への貢献を図ります。


「積水化学 自然に学ぶものづくりフォーラム2016」

 ・日にち:2016年10月14日(金)

 ・場  所:当社 京都研究所

 ・次  第:

  .基調講演

  ①安井至氏(東京大学名誉教授、持続性推進機構理事長)


「2050年から考えるこれからの科学技術バックキャスト型イノベーションと新規発想によるものづくり」

  ②松野文俊氏(京都大学教授(機械理工学専攻)、工学博士)


「生物の模倣から生物を超えたロボットヘ
~自然に学ぶものづくりの最先端技術とその応用~」


  2.ポスターセッション・研究交流
  2015年度研究助成テーマなど19テーマと当社環境貢献製品・研究開発4テーマの発表を行い、研究者の交流を図りました。


 ・講演の模様:



安井至氏講演

安井至氏 講演概要

ネット・ゼロ・エミッション達成に向けた、イノベーションの可能性を示唆。
『水素や自然エネルギー、人工光合成など、CO2排出量を人為的吸収量で相殺することも可能である。大転換時代はリスクだけでなく、チャンスをも生み出す。環境・食糧など問題は山積みだが、どの分野においても科学技術が解決のカギとなるのは間違いない』








松野文俊氏講演概要


松野文俊氏 講演概要

「守破離」の精神に基づいて、生物規範型ロボット研究を紹介。
『第一に、生物の型をそのまま模倣し理解する。第二に、生物の行動をロボットならではの新たな仕組みで実現する。例えば鳥の群れのメカニズムを分散制御で再現する技術など。第三に、自然界には存在しない三脚型のロボットの研究など、独自性を生み出す。これらの研究で得た知見をもとにレスキューロボットを開発している。バイオミメティクス(生物模倣)が国際規格になる時代。自然に学ぶものづくりは今後ますます重要になってくる』



 ・ポスターセッションの模様:



ポスターセッション


ポスターセッションでは、昨年度の助成テーマなど19テーマと当社の環境貢献製品・研究開発4テーマの発表があり、参加した研究者・大学院生が活発な意見交換を行いました。










「2016年度 積水化学 自然に学ぶものづくり 研究助成プログラム 授与式」

「2016年度 積水化学 自然に学ぶものづくり 研究助成プログラム 授与式」


  フォーラムと同日、2016年度の助成対象テーマとして応募総数346件のなかから選定された16テーマ(16名)の方に、助成の授与を行いました。
今年度の助成テーマについては、下記ウェブサイトをご参照ください。

CSR経営「自然に学ぶものづくり研究助成プログラム」